2月からスタートした、「親子の関わり合いが豊かになる魔法の言葉」もvol.10となりました。
10回にわたってご紹介した、魔法の言葉で親子の関係に小さな変化はあったでしょうか。
第10回目の今回は、なぜお子さんへの声がけが子育てにとって大きな役割をもつのか、
その理由の一つをお伝えしたいと思います。
■ 第10回 声かけで子どもの前向きに生きる力を引き出そう!
魔法の言葉シリーズで保護者の方にお伝えしたいことは、お子さんの小さな変化に気付き、
がんばる姿を言葉にだして認めることの大切さです。
子どもたちはその小さな体で、日々を懸命に生き、時々におこる困難にも立ち向かっている
のです。十人十色とはよくいったもので、一人として成長のスピードや困難への乗り越え方
が同じお子さんはいません。
だからこそ、保護者の方はご自分のお子さんの「がんばっている姿」を認めて上げる、唯一無二の
存在にならなければなりません。お子さんにとって、自分のがんばりを認めてもらえることこそが、
次のがんばる勇気を生み出すための原動力となるのです。
■ 子育てにもつかえる「勇気づけ」とは
「勇気づけ」という言葉は、20世紀初頭、オーストリアの精神科医アルフレッド・アドラーが開発
した心理学理論であり、昨年アドラー心理学のエッセンスをまとめた『嫌われる勇気』で再注目さ
れた理論です。アドラー心理学の中心的哲学としてこの「勇気づけ」の理論が、子育てや教育の
分野でも実践されています。
シリーズで紹介している魔法の言葉もこの「勇気づけ」の実践といってもいいかもしれません。
この勇気づけとはいったいどんなことか、日常生活のシーンで見てみましょう、
▶ 朝寝坊が多く、起こしにいっても機嫌が悪くなるお子さんがいたとしましょう
「いつまで寝てるの! 起きなさい!」
→「明日からは『起きなさい!』とは言わないから、自分で起きてきなさい」
いっけん、子どもを突き放しているような言葉かもしれませんが、ここでのポイントは、
きちんと早起きができたときに、次の言葉を投げかけてください。
「今日も自分で起きてくれて、ありがとう。」
実はこの言葉の繰り返しが「勇気づけ」という行為なのです。毎日の当たり前の起きる、食べる、
学校へいく、ことのなかで子どもたちががんばっていることに目を向けて、その努力に敬意を払い、
言葉に出して認める。
ほめるだけでなく、成長を認めてあげることで、子どもたちはどんどん前向きになり、自発的な行動を
自然とできるように成長するでしょう。まさに次のステップへ進む勇気と、自分の行動に責任をもつ
勇気を手に入れるのです。
成績があがった、運動がクラスで一番、図工で表彰されたことも、もちろんお子さんの成長を知る一つの
指標かもしれません。しかし、何度もお伝えするように、まず見つめるべきは日々の成長であり、その成
長を認めることが結果として保護者の方とお子さんとの関わり合いを深める鍵となるはずです。
認め合うことで、きっと今日より明日、明日より明後日と親子の関わり合いが豊かになっていくでしょう。
その関わり合いが豊かになるよう、これからも魔法の言葉をお届けしていきたいと思います。
☆★☆お子さんへの声かけに悩む全てのお母さん、お父さんへ!☆★☆
親子の関わり合いが豊かになる魔法の言葉シリーズのおさらいはコチラから
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